GENTEC-EO、高出力レーザー用ビームサンプラーを発表
2022-05-18
2022-05-18
カナダ・ケベック市 -レーザー測定器メーカーGentec-EO社は、kWレベルのレーザー向けに新型ビームサンプラーを発表。BA32-1KWの、プロファイリングする高出力レーザーをカメラで撮影する技術を採用。軍事用から工業材料加工、研究開発など、さまざまな高出力用途でのインライン光束プロファイリングに最適な水冷式ビームスプリッタです。
BA32-1KWビームスプリッタは、mWから1 kW、最大10 MW/cm2の出力密度でレーザービームのプロファイルを測定します。極めて出力密度の高い光を1:1900の減衰比で減衰させる装置です。これにより、ビーム形状、焦点距離、ビームウエストまで測定できる超高感度レーザービームプロファイラーの使用が可能となりました。また、BA32-1KWは、ビームプロファイリングと同時にレーザーの出力をモニターするパワーメーターを第2残留光ウインドウに装備することができます。
BA32-1KWは、入射したレーザービームの一部を、直交する2個のウェッジプリズムの前面を通してカメラに反射させて動作します。これにより、ビームプロファイラーのカメラ(約0.05%)、パワーメーターセンサー(7.4%)、そして測定対象の光(92%)の3方向に光が反射されます。そのため、ガウシアン、フラットトップ、ドーナツ型など、あらゆるビーム形状を均一に減衰させることができます。
Gentec-EOの高精度レーザー ビーム測定機器は、工場から病院、研究所、研究センターまで、あらゆる種類のレーザー アプリケーションでエンジニア、科学者、技術者を支援します。これらの測定タイプのソリューションについて学びたい場合:
ビームサンプラーの一般的な用途は、ビームの一部を抽出し、ビームパワーの経時変化をディテクタで追跡することです。この情報は、出力の調整に用いるフィードバックループの一部として使用するほか、後日、実験値を標準化する目的で、出力を記録するために使用することもできます。約92%のビームを透過させるため、レーザー工程を稼働させながら、パワーとビームプロファイルをモニターすることができます。
BA32-1KWは、表面品質と平坦度の高い2個のウェッジプリズムを搭載、波面誤差の極めて少ない透過ビームが得られます。ウェッジプリズムは、無色透明で極めて純度の高い石英ガラスであるUVグレード石英ガラスでできており、波長200~2100nmで最大の透過率となっています。熱膨張係数が非常に小さく、紫外領域の透過率に優れ、良好な光学特性を有するガラスです。紫外線では蛍光を発することがなく、レーザーによる損傷閾値が非常に高いのが特徴です。
各ポートにはねじ込み式のキャップが付属しており、光学系を埃から守り、清潔に保つことができます。パワーディテクタ、ビームプロファイラー取り付け用のアクセサリーは別売りです。
新製品の詳細については、製品ページをご覧いただくか、お近くのレーザービーム測定の専門家にお問い合わせください。
光アッテネータBA32-1KWは、本日より販売を開始致します。OEM価格につきましてはお問い合わせください。
Gentec Electro-Optics社は、カナダのケベック市を拠点に、創業以来50年以上にわたりレーザー計測分野を牽引する企業です。2000年に、Gentec, Inc.から、レーザー計測に特化したGentec Electro-Optics, Inc.を設立、活動を続けています。現在では、レーザーパワーメーター、エネルギーメーター、高速ジュールメーター、テラヘルツセンサー、ビーム診断装置、回折光学系など、あらゆる製品の製造を手がけています。また、Gentec Electro-Opticsは、最高レベルの光パルスの測定が可能な世界初の大口径熱量計を開発した企業としても知られています。同社の製品は世界35か国以上に展開する販売店や代理店で販売されており、カナダ、米国、日本にも拠点を設けています。
広報連絡先
Gabrielle Thériault(マーケティングディレクター)
TEL: 418.651.8003 #330
@: gtheriault@gentec-eo.com
www: www.gentec-eo.com